古墳時代の「地中梁」公開、鳥取 弱い地盤、建物の沈下防ぐ

松原田中遺跡から出土した2本の地中梁=14日午後、鳥取市

 鳥取県埋蔵文化財センターは14日、鳥取市の松原田中遺跡から出土した3世紀後半(古墳時代)の2本の地中梁を公開した。出土地周辺には湖山池があり、地盤が弱いことから、高床式倉庫の基礎部分の補強に用いられたとみられる。

 センターは「建物の沈下を防ぐ目的で梁を2本一組で地中に埋め込んだのだろう」と見ている。

 スギ材で、長さは7・33メートルと7・22メートル。梁の長さなどから、巨木を加工していることが分かり、センターの下江健太係長は「森林資源に恵まれ、優れた加工技術を持つ集団が暮らしていたことがうかがえる」と話した。


  • LINEで送る