府議の報酬審議、知事がけん制 松井氏「橋下氏に会長依頼する」

 大阪府の松井一郎知事は14日、3割カット中の府議らの報酬見直しを議論する「特別職報酬等審議会」について、府議会側から審議入りの要請があった場合は「会長は橋下徹前大阪市長にお願いする」との意向を明らかにした。府庁で記者団の質問に答えた。

 審議会は議長からの要請に基づき知事が設置する。委員の任命は知事が行うが、会長は委員間の互選で選ばれる。自民党府議団が3割カットの再検討を求めており、大阪府知事も務めた橋下氏の起用でけん制した形だ。

 松井氏は「府知事、市長を経験し財政状況をよく分かっている。地方議員のあるべき身分を徹底的に議論してほしい」と理由を説明した。


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