2018年12月13日 08:36 | 無料公開
12日、ブリュッセルで欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長(右)との会談に臨むイタリアのコンテ首相(ゲッティ=共同)
【フランクフルト共同】財政不安を抱えるイタリアのコンテ首相は12日、ブリュッセルで欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長と会談し、2019年予算案に計上する財政赤字を縮小する考えを伝えた。当初の国内総生産(GDP)比2・4%から2・04%とした。欧州メディアが報じた。
欧州委は、イタリア政府の予算案が巨額の公的債務を削減する内容になっていないなどとして修正を求めていた。イタリアは罰金などの制裁を回避するため、一定程度の譲歩を余儀なくされた。
欧州委は今後、提案を査定するとともに、イタリア側との協議も継続する。どのような判断をするかが焦点となる。