2018年12月12日 19:26 | 無料公開
仏像の光背用とみられる土製鋳型の破片が見つかった滋賀県草津市の榊差遺跡
滋賀県草津市の榊差遺跡で、仏像の光背用とみられる土製鋳型(8世紀前半)の破片が見つかり、市教育委員会が12日、発表した。現存する飛鳥―奈良時代の金銅仏で光背があるのは法隆寺の献納宝物「四十八体仏」などわずかで、それに対応する鋳型は見つかっておらず、奈良時代前半までさかのぼる国内最古の鋳型の可能性があるという。
当時の光背は、透かし彫りなど金工細工で作られたものが多いとみられているが、市教委は「古代の仏像の技法を知る上で貴重な成果」としている。
市教委によると、鋳型の破片は18個あり、最大で短辺5センチ、長辺9・5センチ。出土した土器から年代を推定した。