パリ協定はチャンスと認識 積水ハウス会長

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インタビューに応じる積水ハウスの阿部俊則会長=10日、ポーランド・カトウィツェ(共同)

 【カトウィツェ共同】ポーランド・カトウィツェで開催中の国連気候変動枠組み条約第24回締約国会議(COP24)に参加した積水ハウスの阿部俊則会長が12日までに、現地で共同通信のインタビューに応じた。同社は業務で使う全電力を再生可能エネルギーで賄う国際イニシアチブ「RE100」に日本の建設業界で初めて加盟している。

 ―参加した感想は。

 「海外の企業は温室効果ガスの排出削減や省エネ対策で、具体的な数値目標や達成時期を明確に示して、取り組みを推し進めている。やはり日本は遅れていると感じた。世界はダイナミックに動いている」

 ―環境対策はビジネスにとってマイナスにならないか。

 「ビジネスと対立したり、悪影響を与えたりするものではない。今年は(地球温暖化の影響が指摘される)夏の異常気象を目の当たりにした。温暖化は次の世代ではなく、われわれの世代が何とかしないといけないと改めて認識した」

 ―企業にとってパリ協定とは。

 「ビジネスチャンスだと捉えている。世界の企業もそう認識して積極的に動いているはずで、この流れに乗り遅れるわけにはいかない。一方、企業には環境問題に取り組む社会的責任もあり、世界に先駆けた取り組みが必要だと肌で感じた」

 ―今後の展望は。

 「太陽光発電や燃料電池などを組み合わせて、エネルギー消費が実質ゼロの一戸建て住宅を世界に広げたい。温暖化を止めることが健全な暮らしにもつながる」

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 あべ・としのり 1951年宮城県東和町(現登米市)生まれ。75年積水ハウス入社。2008年社長、18年から会長。