2018年12月11日 17:53 | 無料公開
廃炉作業中の新型転換炉「ふげん」=1月、福井県敦賀市(共同通信社ヘリから)
日本原子力研究開発機構が、廃炉作業中の新型転換炉「ふげん」(福井県敦賀市)の使用済み核燃料をフランスに搬出する計画で、新たに茨城県東海村の再処理施設にある265体も搬出することが11日、分かった。これで計731体となり、現地で再処理してプルトニウムを取り出す方向で準備を進める。核兵器に転用できるプルトニウムを日本は約47トン保有しながら原発の燃料として消費が進まないが、全て再処理すれば約1・3トン増え、使い道も不透明だ。
ふげんは研究開発段階の原子炉で2003年に運転を終え、同型炉の開発も終了。取り出したプルトニウムは「研究開発用」の扱いとなる。