ホテル建設差し止めで提訴 奈良公園の計画、住民ら

奈良市高畑町の県有地に整備される予定の宿泊施設や飲食施設のイメージ図(奈良県提供)

 奈良県が奈良公園の南端にある県有地(奈良市高畑町)で進めるホテルなどの整備計画事業は都市公園法などの趣旨に反するとして、地元住民らでつくる「奈良公園の環境を守る会」が11日、荒井正吾知事に建設の差し止めなどを求め奈良地裁に提訴した。

 訴状によると、県は昨年3月、県有地を貸し出し、宿泊施設や飲食施設を整備する事業者を不動産会社のヒューリック(東京)に決定。今月中に工事が開始される予定となっている。

 住民側は景観や環境への影響を懸念し「巨大で近代的な建物は周辺の歴史的風土と合わない」などと主張している。


  • LINEで送る