もんじゅ燃料取り出し、また中断 出入機で警報、8月以降4回目

 日本原子力研究開発機構は10日、使用済み核燃料の取り出しを進めている高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で、燃料出入機の異常を知らせる警報が9日に鳴り、作業を中断したと発表した。4日に別の出入機の警報で中断し、7日に再開したばかりだった。8月の取り出し開始以降、警報で中断するのは4回目。

 機構によると、警報は9日午後9時20分ごろ、燃料貯蔵設備に運ぶ模擬燃料を出入機でつかむ作業中に鳴った。出入機の先端部に冷却材の液体ナトリウムが付着して固まったのが原因とみられ、数日かけて洗浄するとしている。

 機構は、8日までに計56体の取り出しを終えた。


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