英、EU離脱案採決延期 与野党反発、否決不可避

9日、英ロンドンでデモを行うEU離脱賛成派の若者(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】英国のメイ首相は10日、下院で11日に予定されていた欧州連合(EU)との離脱合意案の採決を延期する考えを表明した。与野党双方で反発が根強く、大差での否決が不可避の状況で、先送りしてEUに再交渉を求めるべきだとの声が閣内で強まっていた。

 メイ氏は13〜14日のEU首脳会議に出席し、合意案の修正を要請する考えとみられるが、EU欧州委員会の報道官は10日、「われわれは再交渉はしない」と改めて強調。メイ氏の苦境が一段と浮き彫りになり、離脱手続きの先行きは不透明感を増してきた。


  • LINEで送る