「邪悪との闘いの始まり」 平和賞のコンゴ医師ら会見

9日、ノルウェー・オスロで記者会見するコンゴ人医師デニ・ムクウェゲ氏(右)とイラク人女性ナディア・ムラド氏(共同)

 【オスロ共同】紛争下の性暴力根絶に取り組み、今年のノーベル平和賞に決まったコンゴ(旧ザイール)の産婦人科医デニ・ムクウェゲ氏(63)とイラク人女性ナディア・ムラド氏(25)が9日、ノルウェーの首都オスロで10日の授賞式を前に記者会見した。2人は国際社会が性暴力根絶への責任を自覚し「行動する必要がある」と述べ、被害者救済や加害者処罰に取り組むよう訴えた。

 ムクウェゲ氏は授賞が「邪悪との闘いの始まり」になると語った。ムラド氏も「世界中から声を上げよう。(性奴隷だった)私のような人々を救うことができる」と呼び掛けた。


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