拉致集会、地村保志さん心境語る 「積極的に活動取り組む」

支援団体の集会で講演する地村保志さん=9日午後、福井県坂井市

 北朝鮮による拉致被害者の地村保志さん(63)が9日、福井県坂井市で開かれた支援団体の集会で講演し「子どもたちへの啓発活動や(拉致問題の解決を求める)署名活動に積極的に取り組んでいく覚悟だ」と心境を語った。

 地村さんは、6月から地元の同県小浜市の小中学校で自身の経験を語る活動を始めたとし「今解決しないと、あなたたちが大人になったら悲しい歴史の話になってしまう」と伝えていると説明。

 理由について、支援者や被害者家族らの高齢化を挙げ「今まで家族を守るのに精いっぱいだったが、今度は自分がやらなくては駄目だという気持ちになった」と語った。


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