台湾、政治犯の罪取り消し 少数民族ら1500人

台湾の過去の政治犯の判決を取り消す式典に出席した陳建仁副総統(中央)と、被害者の名前を記した紙を囲む関係者=9日、新北市内(共同)

 【台北共同】台湾の政府は9日、かつての国民党独裁政権時代に政治犯として有罪判決を受けた1505人の判決を取り消す式典を新北市内の「国家人権博物館」で行った。与党、民主進歩党(民進党)の蔡英文政権が進める過去の不正義を正す「移行期の正義」政策の一環で、10月の1270人に続く第2陣。

 今回は反乱を起こそうとしたとして政権転覆罪などで有罪判決を受けた少数民族27人が含まれている。家族が処刑されたタイヤル族の高白蘭さんは「この人たちは罪人ではなく集落を愛し、国家の未来に関心を持つ人たちだった」などと訴えた。


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