中国、WTO改革案に反発 制裁は「差別的罰則」

スイス・ジュネーブにあるWTO本部=10月2日(ロイター=共同)

 【ジュネーブ共同】中国が世界貿易機関(WTO)改革に関し、WTOルール違反には制裁を科すとした日米欧の改革案に対し「差別的な罰則には反対する」と明記した文書を主要加盟国・地域に配布したことが8日分かった。通商筋が明らかにした。

 トランプ米政権が不公正だとして見直しを求める途上国の優遇措置も、維持すべきだと訴え、改革論議で主導権を狙う欧米をけん制する内容。通商筋によると、中国は途上国を中心に支持拡大を図っている。

 日米と欧州連合(EU)は中国を念頭に、加盟国が自国産業への補助金交付などの優遇措置を通知なしに続けた場合に制裁を科す改革案を示している。


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