移民労働者、1億6400万人 高所得国に集中とILO

 【ジュネーブ共同】国際労働機関(ILO)は5日、2017年の全世界の移民労働者数が13年より9%増え、推計1億6400万人となったとする報告書を発表した。約7割が北米、欧州などの高所得国で働いており「仕事があるから移民が高所得国に集中する結果となっている」と指摘した。

 移民労働者は高所得国で労働力人口の18・5%を占めており、「各国が適切な政策を取れば、労働市場の需給に適時かつ効果的に対応する手段となる」としている。

 報告書によると、17年の世界の移民数は2億7700万人で、13年より約20%増。このうち1億6400万人が就業し、就業率は70%だった。


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