大阪入管でもハンスト 病気収容者の対応に抗議

収容者のハンガーストライキが発生した大阪入国管理局=大阪市住之江区

 強制退去を命じられた外国人らを収容する大阪入国管理局(大阪市住之江区)で収容者10人超が3日の夕食からハンガーストライキを始めたことが分かった。病気の収容者への対応や長期拘束に抗議している。関係者が5日までに明らかにした。水分は取っているという。大阪入管は「官給食(入管の食事)を拒否しているという事実はある」と説明した。

 入管収容者による同様のハンストは東日本入国管理センター(茨城県牛久市)でも11月20日から発生、長期収容に抗議し一部は5日も継続。これまでに数人が体調不良で病院に運ばれた。

 外国人労働者受け入れを拡大する入管難民法などの改正案が審議されているが、入管収容長期化に伴い施設内での自殺や同未遂、収容者らの抗議行動が相次ぎ、入管収容の在り方も議論すべきだとの声が高まっている。

 外国人支援関係者らによると、大阪入管収容中のアジア系男性が医師から脂分の多い食事を取らないよう指示されていたのに、入管が脂分を含む肉料理など通常の食事を男性に提供したのが発端。男性はそれ以前の11月に病気で入院、退院後に通常の食事を食べ再度体調を崩していた。


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