太平洋戦争の空襲被害者が集会 高齢化に「一日も早い救済を」

集会で空襲被害について話す戸田成正さん=5日午後、衆院第2議員会館

 太平洋戦争の全国空襲被害者連絡協議会(空襲連)は5日、東京・永田町の衆院第2議員会館で集会を開いた。軍人・軍属と違い、民間人が補償されていないとして、参加者からは「被害者は高齢化している。一日も早い救済の実現を」との声が相次いだ。

 東京大空襲で母を失い、顔にケロイドが残る戸田成正さん(88)は当時を振り返り、「阿鼻叫喚。母を目前で焼かれた。あの戦争で全てを奪われたという気持ちは今も変わらない」と話した。

 民間被害者の補償法案は、これまで14回廃案に。超党派の「空襲議連」が、障害やケロイドが残った人に1人50万円の一時金を支給する法案の要綱を作成している。


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