潜伏キリシタン信心具調査、長崎 県が全容把握へ

 長崎県は4日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎、熊本)と関係する信心具の調査を来年4月にも始めると明らかにした。博物館や教会、信徒の住宅に残っており、点数や所蔵の経緯など全容を把握するのが目的。国の文化財指定も視野に入れている。

 江戸幕府によるキリスト教禁教期、潜伏キリシタンは聖母マリアに見立てた「マリア観音」や一見普通の貝殻などを祈りの道具として使っていた。登録前、ユネスコ諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)がこれらの保全を求めていた。


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