京都大が本庶氏基金設立 ノーベル賞の賞金原資

 京都大は3日、本庶佑特別教授(76)が今年のノーベル医学生理学賞に選ばれたことを記念し、「本庶佑有志基金」を設立したと発表した。「高い理想を持って研究者を目指す若手人材に対し、安定した地位と研究資金を提供できるような助成を行う」としている。

 京大によると、ノーベル賞の賞金を原資とする。賞金は1億円余りで、共同受賞者と2人で分ける。広く寄付を募るほか、本庶氏の研究を基に実用化されたがんの免疫治療薬「オプジーボ」の特許料も充てる方針。

 本庶氏は受賞決定後、「若い人を応援したいと思っていた。(基金の規模は)数百億円から1千億円を目指している」と話していた。


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