山口、周防大島町の断水が解消 船衝突から40日ぶり

送水が再開され、自宅の蛇口から水を出す住民=1日午後、山口県周防大島町

 山口県柳井市との間に架かる大島大橋に外国船が衝突、水道管が損傷して同県周防大島町で続いていた断水が1日、全域で解消した。10月22日未明の事故発生から40日ぶり。住民からは安堵の声が上がった。

 マルタ船籍の貨物船(約2万5千トン)が通過時にクレーンなどをぶつけ、橋を通っていた水道管を切断。町のほぼ全域の約9050世帯で断水し、約1万4600人に影響した。県などが橋の補強と、各家庭に送水可能な仮設水道管の敷設工事を進め、11月28日から順次送水を始めていた。

 断水や橋の損傷による通行規制が続いたことで、地域経済は大きな打撃を受けた。


  • LINEで送る