介護実習生、来日247人止まり 受け入れ1年、日本語要件が背景

 介護の人手不足対策の一環として、政府が外国人技能実習制度に介護職種を追加した昨年11月以降、1年間に来日した実習生が計247人にとどまることが1日、分かった。対人サービスの介護は、実習生に一定水準の日本語能力を求めており、受け入れが進まない背景となっている。

 政府は外国人労働者受け入れを拡大するため新たな在留資格創設を目指しており、国会で法案審議が続く。団塊世代全員が後期高齢者になる2025年には、介護分野で担い手34万人が不足する。介護は1年目で5千人の受け入れを見込むが、諸外国との人材獲得競争が激しく、先行きは厳しい。


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