温室ガス排出量、4年連続減少 17年度、再生エネ導入と原発で

 環境省は30日、国内の2017年度の温室効果ガス排出量は、二酸化炭素(CO2)換算で前年度比1%減の12億9400万トンだったとの速報値を発表した。4年連続の減少で、再生可能エネルギーの導入拡大や原発の再稼働が要因としている。

 一方、エアコンの冷媒などに使われ、強力な温室効果がある代替フロンの排出が増加。冬の寒さに伴う灯油の利用で家庭の排出量も伸び、減少率は小幅にとどまった。

 日本は地球温暖化対策のパリ協定で、30年度に13年度比26%減の目標を掲げる。17年度は同8・2%減で目標とは大きな開きがあり、環境省は「対策を加速させる必要がある」とした。


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