経団連、6年連続ベア容認へ 春闘方針案、選択肢の一つ

 経団連の2019年春闘方針案が29日、明らかになった。基本給を底上げするベースアップ(ベア)を選択肢の一つとして容認し、6年連続の賃上げを検討するよう企業に呼び掛ける。12月3日に開く会長・副会長会議で方針を固め、来年1月に経営側の指針となる「経営労働政策特別委員会報告」で決定する。

 好調な企業業績を賞与・一時金の増額やベアなどの処遇改善に反映させて働く意欲を高め、来年10月の消費税率10%引き上げ時にも景気回復が腰折れしないよう対応したい考えだ。

 来年の春闘を巡っては、菅義偉官房長官が10月中旬、経団連との会合で、一層の賃上げを期待すると表明していた。


  • LINEで送る