仏、35年に原発依存率50%に 前政権から10年後退

フランス・パリのエリゼ宮(大統領府)で演説するマクロン大統領=27日(ロイター=共同)

 【パリ共同】フランスのマクロン大統領は27日、現在70%以上あるフランスの原発依存率を2035年までに50%に引き下げる方針を明らかにした。オランド前政権が決めた25年までの削減目標から10年後退させた。

 マクロン氏は、稼働中の58基のうち14基を35年までに閉鎖する考えを示す一方で「原発を全面放棄するわけではない」と述べた。4〜6基は30年までに閉鎖する。1期目の任期が終わる22年までには東部フェッセンハイム原発のみの閉鎖にとどめる。

 欧州では、ドイツが22年までに全ての原発の閉鎖を決定している。


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