帰還したカプセル公開、JAXA 中身の試料も無事を確認

国際宇宙ステーションの実験試料を載せて地球に帰還した小型回収カプセル=27日午前、茨城県つくば市のJAXA筑波宇宙センター

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、国際宇宙ステーションの実験試料を載せて地球に帰還することに日本で初めて成功した小型回収カプセルを、茨城県つくば市の筑波宇宙センターで報道陣に公開した。

 カプセルは宇宙ステーションで作製したタンパク質の結晶を格納し、大気圏再突入時の高温や衝撃に耐え、11日に太平洋の南鳥島近海に着水した。中身のタンパク質も無事で、地上での分析に利用できることが確認された。

 公開されたカプセルは、大気圏突入の際の高温で焦げた跡と臭いが残っていた。表面温度は、最高で2千度ほどになったとみられる。大きな破損や亀裂はなく、状態はよいという。


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