有機合成化学の向山光昭氏が死去 世界的権威、東京大名誉教授

 有機合成化学の世界的権威だった東京大名誉教授の向山光昭(むかいやま・てるあき)氏が17日午後10時46分、肺炎のため入院先の病院で死去した。91歳。長野県伊那市出身。葬儀・告別式は近親者で済ませた。喪主は長男雄人(たけと)氏。お別れの会を後日開くが、日時や場所は未定。

 1948年、東京工業大卒。学習院大の助教授などを経て、東工大教授や東京大教授、東京理科大教授を歴任した。

 73年、炭素同士をつなぎ、目的とする物質を高い効率で得る「向山アルドール反応」を開発。化学研究の発展に貢献し、ノーベル化学賞候補とも目されていた。


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