温暖化で米経済損失が数十兆円に 政府報告書が警告、大統領に反論

 【ワシントン共同】米連邦政府の専門委員会は23日、地球温暖化の影響で今世紀末までに米国経済に年間数千億ドル(数十兆円)の損失が生じる恐れがあると警告する報告書を公表した。温暖化に懐疑的なトランプ大統領に真っ向から反論し、温暖化対策や将来の被害を軽減するための取り組みを強く促す内容。

 報告書は海洋大気局(NOAA)を中心に13連邦機関でつくる専門委員会が連邦法に基づき作成した。温暖化の影響は既に全米各地に及んでいると指摘。今後は猛暑や山火事などが増えて穀物生産が質、量ともに低下するほか、感染症を媒介する生物の生息域が広がり住民の健康が脅かされると予測した。


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