大極殿院南門巨木引き、平城宮跡 復元用の樹齢200年ヒノキ

平城宮跡歴史公園で開かれた「木曳祭」で、綱を引く小学生ら=23日午前、奈良市

 平城宮跡歴史公園(奈良市)で23日、第一次大極殿院南門の復元で使われる樹齢約200年の奈良県産ヒノキを引く「木曳祭」が開かれ、地元の小学生らが力を込めて綱を引いた。

 午前10時ごろ、平城宮跡朱雀門から南に約200メートル離れた地点からスタート。法被姿の地元小学生ら約120人が掛け声とともに、直径約65センチ、長さ約5メートルのヒノキを朱雀門まで引いた。

 国土交通省は世界遺産・平城宮跡で、第一次大極殿院の復元整備を進めている。南門は大極殿院の正門で幅22メートル、奥行き9メートル、高さ20メートル。本格的な工事は来年度からで、2022年に工事完了を目指す。


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