軽水炉建設継続とIAEA 北朝鮮、廃棄用意の寧辺で

22日、IAEAの定例理事会に臨む天野之弥事務局長=ウィーン(共同)

 【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は22日、北朝鮮北西部寧辺の核施設で軽水炉建設に関連する動きが続いていると明らかにした。北朝鮮は9月の南北首脳会談後の宣言で同施設廃棄の用意を表明したが、核関連活動は依然停止していないことが明確になった。同日始まった定例理事会で報告した。

 報告は、南北首脳会談で両国首脳が署名した9月平壌共同宣言で寧辺の核施設廃棄の用意を表明したことに言及。軽水炉の原子炉部品を原子炉建屋に運び入れた形跡があったとした。軽水炉と黒鉛減速炉の冷却システム変更に関連するとみられる活動もあったという。


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