花園ラグビー場でテロ訓練 19年W杯控え、国や大阪府

ラグビーW杯の試合会場となる花園ラグビー場で化学物質サリンを想定したテロ対策訓練=21日午後、大阪府東大阪市

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会を来年に控え、国や大阪府などは21日、試合会場となる同府東大阪市の花園ラグビー場で、国民保護法に基づくテロ対策訓練を実施した。各機関の対処能力の向上と連携強化を図るのが目的で、国と府が共同で実動訓練をするのは初めて。

 訓練は、同ラグビー場にテロリストが化学物質サリンを放置し、場外では爆発が起きて多数の死傷者が出たと想定。府警や消防、陸上自衛隊など21機関から計約500人が参加した。

 サリンが放置されたバックスタンドでは、化学防護服を着た消防隊員が倒れた人を搬送し、自衛隊員が付近を除染した。


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