被爆者サーローさんが広島訪問 「励ましの言葉伝えたい」

広島市の松井一実市長(手前)を表敬訪問するサーロー節子さん=21日午後、広島市役所

 昨年12月のノーベル平和賞授賞式で被爆者として初めて演説したカナダ在住のサーロー節子さん(86)が21日、広島市の松井一実市長を表敬訪問した。授賞式後初めての被爆地訪問で「若い人たちに励ましの言葉を伝えたい」と抱負を語った。

 松井市長は「核兵器禁止条約を発効し、核保有国と非核保有国の話し合いを実現する上で今が正念場だ」と指摘。サーローさんには「戦争体験のない若い世代に核廃絶への思いを発信してほしい」と期待を寄せた。

 サーローさんは「原爆投下を二度と起こさないため、広島の皆さんがどのように行動しているのかを知り、伝えたい」と意気込みを語った。


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