操縦士飲酒、防止策作りへ初会合 国交省、有識者集め

 日航の副操縦士が英国で逮捕されるなどパイロットの飲酒不祥事が相次いだことを踏まえ、国土交通省は20日、アルコール検査の義務付けや数値基準の新設を検討する有識者検討会の初会合を開催した。同省は、検討会の議論を踏まえ、年内に基準の案をまとめる方針だ。

 国交省が初会合で示した資料によると、乗務前に飲酒の影響が発覚したケースは2013年以降、国内航空25社のうち7社で計37件あった。うち20件は欠航や遅れにつながっていた。同省は、空の安全を脅かしかねない問題例が相次いでいるとみている。37件には、日航の英国のケースなど、最近発覚した例も含まれる。


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