書家がシンガポールで初の個展 七澤さん、「墨の無限の可能性」

作品の上でポーズをとる七澤菜波さん=16日、シンガポール(共同)

 【シンガポール共同】富山県出身の書家、七澤菜波さんの初の海外個展「インフィニティ 墨は森羅万象のいろ」が16日、シンガポールで始まった。「墨の無限の可能性」をテーマに手掛けた大きなパネルなど60作品を23日まで展示する。

 初日はクラシックの音楽に合わせ、作品が展示されたホテルのロビーで大きな布に作品を描くパフォーマンスを披露。

 グラフィックデザイナーとして東京で働いていた七澤さんは、十数年前に乳がんを患ったことから書家に転身。小学生の頃に始めた書道と向き合い、「抗がん剤の副作用を忘れて『無になる』ことができた。やっぱり書道が好きだと気付いた」と振り返る。


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