中国指導部がシンガポール詣で 異例、難局打開探る

シンガポールで演説した中国の李克強首相(中央)=13日(共同)

 【シンガポール共同】中国の李克強首相は16日、シンガポールでの主要日程を終えた。中国から約2カ月間で李氏を含め3人の指導部メンバーがシンガポールを訪問。異例の同国重視の背景には米国との対立で中国の発展に「暗雲」(李氏)が漂う中、成長著しい東南アジア諸国連合(ASEAN)を取り込み、局面打開を探る狙いがある。

 「中国に投資して不公正な待遇を受けたら直接私に訴えて」。李氏は13日にシンガポールの企業家らを前に演説。米中貿易摩擦の影響で外国企業の中国離れが指摘される中、自らつなぎ留めを図った。


  • LINEで送る