塀倒壊で女児死亡、市を提訴 大阪北部地震で犠牲に

女児が下敷きになった現場のブロック塀=6月19日、大阪府高槻市

 大阪府北部地震で高槻市立寿栄小のブロック塀が倒壊し、下敷きになった女児(9)が死亡した事故で、同市の北岡隆浩市議が、手抜きの点検を見逃したことなどが原因だとして、点検当時の教育長や塀を点検した業者らに市が損害賠償請求しないことは違法との確認を求める訴訟を16日、大阪地裁に起こした。

 北岡市議は業者らに損害賠償請求するよう市長に求めて住民監査請求をしていたが、監査の請求期間が過ぎたとして10月に退けられていた。

 北岡市議は提訴後に大阪市内で記者会見し「点検がちゃんとされていれば女の子の命が救われたかもしれないと思う」と話した。


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