人手不足が加速、倒産最悪ペース 事業継続への影響深刻に

人手不足関連倒産の推移

 人手不足が加速し、企業の事業継続に深刻な影響が出ている。東京商工リサーチの調査によると、2018年1〜10月に人手不足関連倒産は前年同期比20・4%増の324件に上り、13年の調査開始以降、最悪だった15年(1〜12月で340件)を上回るペース。日本生命保険の調べでは、地方部で人材の逼迫感が目立っている。働き手の縮小に阻まれる産業界の実情を裏付けた形だ。

 人手不足関連倒産の内訳は、社長や幹部役員の急死、急病などによる「後継者難」による倒産が237件で全体の7割超を占めた。これに、人手の確保が難しく事業継続に支障が生じた「求人難」が46件で続いた。


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