本丸近くに信長の屋敷か、愛知 小牧山城に建物跡

小牧山城跡で見つかった礎石と玉石=1日、愛知県小牧市(同市教委提供)

 愛知県小牧市の小牧山城跡で、山頂の主郭(本丸)近くに織田信長の屋敷とみられる建物跡が見つかったことが15日、分かった。本丸近くに城主の居宅があるのは近世城郭の特徴。小牧山城が近世城郭のルーツとなったことを裏付ける発見で、発掘調査を行った市教育委員会は「信長が駆け出しの時から“頂上志向”だったことがうかがわれる」としている。

 小牧山城は尾張を統一した信長が美濃攻めの拠点として1563年に築き、約4年間居城にした。市教委によると今年10月以降、本丸南側斜面の下の平地で、建物の基礎となる礎石が見つかった。


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