高松高裁、伊方原発の運転認める 抗告審、愛媛住民の申し立て退け

四国電力伊方原発3号機の運転差し止めを求めた仮処分の即時抗告審で高松高裁に向かう住民側=15日午前

 四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めを求め、愛媛県の住民が申し立てた仮処分の即時抗告審で、高松高裁(神山隆一裁判長)は15日、申し立てを退け、運転を認める決定をした。

 伊方3号機を巡っては広島高裁が昨年12月の仮処分決定で、約130キロ離れた熊本県・阿蘇カルデラで「破局的噴火」が起きた際の火砕流到達のリスクを指摘し、運転禁止を命令。しかし今年9月の異議審決定で同高裁が覆し再稼働を認めた。四国電は10月27日から3号機の運転を再開した。

 今回の主な争点は、四国電側が算出した耐震設計の目安となる地震の揺れの合理性や火山の影響の評価などだった。


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