JR千歳信号機倒壊、施工不良か ボルト固定部、部品抜け

「雌ねじ」ごと抜け、倒れた列車用信号機の支柱(JR北海道提供)

 札幌市のJR千歳線新札幌駅構内で列車用信号機が倒れ、線路をふさいだトラブルで、運輸安全委員会は14日、信号機の支柱をコンクリートの土台に固定するアンカーボルト8本が全て、土台側に埋め込まれた「雌ねじ」と呼ばれる部品ごと抜けていたと明らかにした。施工不良の可能性もあるとみて詳しく調べる。

 運輸安全委によると、アンカーボルトは雄ねじと雌ねじに分かれ、土台に雌ねじを埋め込む際、くさびと共に打ち込んでコンクリートに食い込ませる。

 現地調査では、雌ねじに刺さっているはずのくさびが全て土台側に残り、雌ねじは雄ねじと共に抜けて支柱側に付いていた。


  • LINEで送る