イタリアが予算案をEUに再提出 巨額赤字、大筋は維持

 【ローマ共同】イタリア政府は13日、欧州連合(EU)欧州委員会に2019年予算案を再提出した。これに先立ちコンテ首相は閣議を開き、巨額の財政赤字を計上した予算案の修正を欧州委が求めていることに関し協議したが、大筋で元の予算案を維持することを決めた。欧州委は制裁発動も視野に対応する構えで緊張がさらに高まるのは必至だ。

 イタリア政府は10月、貧困層対策などを実施するため、財政赤字がGDP比で2・4%になるとした予算案をEUに提出。これに対して欧州委は、予算案は多額の公的債務を削減できる内容ではなく、EUの財政規律に違反する恐れがあるとして再提出を求めていた。


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