2018年11月14日 10:40 | 無料公開
【ウィーン共同】世界的なベストセラー小説「存在の耐えられない軽さ」などで知られるチェコ出身の亡命作家、ミラン・クンデラ氏(89)が共産政権下で剥奪された国籍を復活させたいと、チェコのバビシュ首相が本人に申し出た。チェコ通信が13日までに伝えた。
第1次大戦終結100年の式典のためパリを訪れていたバビシュ氏は10日、記者団に面会について説明。クンデラ氏は煩雑でない手続きを求めたと語った。
クンデラ氏は旧チェコスロバキアの民主化運動「プラハの春」を支持したが、運動は頓挫し1975年に出国。79年の国籍剥奪の後、フランスの市民権を獲得し執筆を続けていた。