RCEP、年内妥結見送りへ 首脳会合、交渉延長を確認

RCEP閣僚会合で記念写真に納まる各国の参加者=12日、シンガポール(共同)

 【シンガポール共同】日中韓やインド、東南アジア諸国連合(ASEAN)など16カ国は14日、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の首脳会合をシンガポールで開く。これまでの協議で参加国の意見の隔たりが埋まらなかったことから、目指していた年内の実質妥結を事実上見送り、交渉を来年まで延長する方針を確認する見通しだ。会合後に共同声明を公表する。

 2013年から続くRCEPの交渉では、約20分野を対象に議論し、これまでに「経済技術協力」や「中小企業」といった五つの分野で合意したが、関税引き下げや知的財産保護のルール作りなど、利害が対立しやすい分野は解決していない。


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