「被害者と再会の場つくって」 特定失踪者、菅氏に要請

拉致問題相を兼務する菅官房長官(左)に要請書を手渡す特定失踪者家族会の大沢昭一会長=12日午後、首相官邸

 北朝鮮による拉致の可能性が否定できない行方不明者の家族でつくる「特定失踪者家族会」の20人が12日、首相官邸で拉致問題担当相を兼務する菅義偉官房長官と面会した。大沢孝司さん=失踪当時(27)=の兄で会長の昭一さん(82)は「長年の念願である被害者との再会の場をつくってください」と要請した。

 政府が拉致被害者と認定しているのは、横田めぐみさん=同(13)=ら17人。菅氏は冒頭、「どんな小さなチャンスでも逃さず取り組んでいく」とあいさつ。家族会は「政府は拉致被害者を何人程度と考えているのか」などの質問事項が入った要請書を手渡した。


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