核軍縮の道筋、被爆地長崎で議論 14日から官民相次ぎ会合

記者会見する、賢人会議の委員と地球市民集会の実行委員長を務める朝長万左男さん=9日、長崎市

 核軍縮の道筋を有識者らが討議する外務省主催の「賢人会議」が、長崎市で14日から2日間の日程で開かれる。16日からは、平和運動家らが核兵器廃絶を巡り意見交換する「地球市民集会ナガサキ」が、同市で3日間開催。核保有国側と非保有国側の分断を克服するための議論が、被爆地で行われる。

 核兵器を全面的に禁止する条約が国連で昨年採択されたが、核保有国や日本は反対の立場。今年に入り、北朝鮮が非核化へ前向きな姿勢を見せた一方で、トランプ米政権は、核の使用基準緩和や旧ソ連と結んだ中距離核戦力(INF)廃棄条約の破棄を表明。核軍縮の先行きは混迷している。


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