JAXA宇宙の試料、先に分析へ カプセル移送進める

帰還した小型回収カプセル(左)=11日、南鳥島近海(JAXA提供)

 国際宇宙ステーションからの試料を入れたカプセルの初めての回収に成功した宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、カプセルを引き揚げた海域から、南鳥島に向けた移送作業を進めた。夜から13日にかけて到着し、先に中身の試料だけ航空便に移し替え、茨城県つくば市にあるJAXA筑波宇宙センターに運んで詳しく分析する。

 試料は、無重力空間で結晶化させた特殊なタンパク質。タンパク質は一般に熱に弱い性質があるため、大気圏突入時の高温に耐えて無事に元の状態を保っているか、慎重な確認が必要だ。担当者は「平常心で確認作業に臨みたい」と話している。


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