産油国、減産協議へ 12月、価格維持狙う

11日、アブダビで産油国の会合後に記者会見するサウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相(左)とロシアのノバク・エネルギー相(共同)

 【アブダビ共同】石油輸出国機構(OPEC)加盟国や非加盟国が実施する協調減産の状況を点検する監視委員会は11日、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで会合を開いた。世界経済の減速などから需要が縮小して生産が過剰になることへの懸念が浮上した。そのため原油価格の維持を狙い、12月上旬のOPEC定時総会などで2019年の減産について本格協議する見通しとなった。

 市場では、米石油在庫の増加傾向などもあり、需給が緩和に向かうとの見方が出ている。原油価格の急落を避けるために、いったん生産を増やした主要産油国が、再び減産にかじを切る可能性が出てきた。


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