2018年11月10日 17:54 | 無料公開
新しき村の創立100周年記念祭で除幕された、作家武者小路実篤の文学碑=10日、宮崎県木城町
白樺派の作家武者小路実篤が理想社会の実現を目指して開いた農業共同体「新しき村」の創立100周年記念祭が10日、宮崎県木城町で開かれた。町などが建立した実篤の文学碑が披露され、参加した町民ら約400人が村の存続を祝った。
新しき村は1918年、「人間らしく、自己を生かす」という理想を基に、実篤らが木城村(現・木城町)で始めた。39年にはダム建設の影響で住民の一部が埼玉県毛呂山町に移ったが、宮崎の村も「日向新しき村」として残り、現在は両村で計11人が暮らしている。