独、ユダヤ人襲撃事件から80年 排外主義拡大に警鐘

9日、ベルリンのシナゴーグで、ユダヤ人が襲われた「水晶の夜」の追悼式典に出席するメルケル首相(中央)(ロイター=共同)

 【ベルリン共同】ナチス政権下、ドイツ各地でユダヤ人が襲われた事件「水晶の夜」から80年となる9日、ベルリンのシナゴーグ(ユダヤ教会堂)で、メルケル首相らが参加して犠牲者の追悼式典が行われた。ドイツでは大量の難民が入国したことを受けて、難民排斥を掲げる右派政党が伸長。メルケル氏は排外主義拡大に警鐘を鳴らし、過去と向き合う必要性を訴えた。

 メルケル氏は千人以上を前に演説し、近年の排外主義の高まりとともに「公の場での反ユダヤ主義が明らかに増大している。社会は過去の教訓に学ぶべきだ」と強調した。


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