陸自、部品3億円分「不能」判定 戦車や火器で、使える状態

陸上自衛隊の「富士総合火力演習」の様子=8月26日、静岡県・東富士演習場

 陸上自衛隊が戦車や火器の修理費を算定する際、計約3億2千万円相当の部品を、まだ使える状態なのに「使用不能」と判定していたことが9日、会計検査院の調べで分かった。部品に付いていたさびを落とさずに判断していたという。算定時の実施要領に注意点が具体的に書かれておらず、検査院は防衛省に改善を求めた。

 検査院によると、陸自は、古くなった戦車などを引き続き使うかどうか、修理費と取得価格を比較して検討。その修理費は全国5カ所の補給処が算定し、個々の部品が使用可能かどうかも判定している。


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