「ごみ」の楽器で演奏披露、横浜 パラグアイのスラム楽団

貧困地区のごみ集積所から集めた廃材で作った楽器を演奏するパラグアイの楽団=9日午後、横浜市

 南米パラグアイの貧困地区で、ごみ集積場から集めた廃材で作った楽器を奏でる若者の楽団「カテウラのリサイクル楽器オーケストラ」のメンバーが9日、横浜市中区で国際協力機構(JICA)の職員や在日パラグアイ大使館の関係者らに演奏を披露した。

 缶や木材をつなぎ合わせたバイオリンとギターから美しい音色が響き、洗濯槽を使ったドラムが力強くリズムを刻んだ。13〜24歳のメンバー7人のほとんどが、ごみ集積場を抱える貧困地区出身だ。

 一緒に演奏した楽団の創設者ファビオ・チャベスさん(42)は「パラグアイの深刻な問題である貧富の差の是正を訴えるのが私の使命だ」と語った。


  • LINEで送る