全6町村で復興拠点整備へ、福島 葛尾村、20日除染開始

 環境省は9日、東京電力福島第1原発事故後、福島県葛尾村内で立ち入り制限が続く「帰還困難区域」の一部で、20日から特定復興再生拠点区域(復興拠点)の整備を始めると発表した。復興拠点では、除染や被災建物の解体工事を進めて放射線量を下げ、再び住めるようにする。これにより復興拠点の整備計画が認定された全6町村で復興拠点の除染が始まる。

 だが政府は、復興拠点以外の帰還困難区域を除染するかどうかは「今後検討していく」(環境省)として方針を示していない。避難指示解除の見通しが立たない地域が残ったままで、地元の住民や自治体は帰還困難区域全体を除染するよう要望している。


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